「黒き薔薇の抄」
2018年の4月に、監督から「今度のレコーディングでソロを出します」と言っていただき完成した、最初のソロ楽曲。
その時まだ曲は完成していなかったのですが、唯一出来上がっていたタイトルロゴを見た瞬間に心が躍りました。
いつか自分も、先輩のようにソロの楽曲をいただいて歌ってみたい!と思っていたので、虹組ファイツとしてやりたいことの1つが叶って嬉しかったです。
また当時は、同期の秋山航大が先にソロデビューを果たし、先を越されてとても悔しかったので、やっと自分も追いついた!と思っていました。
2019年の9月に初披露。
1人でステージに立つのは多分この時が初めてで、1人でステージを使うことの難しさ、1人で最初から最後まで歌い、さらにお客様を楽しませることの大変さを知りました。
そして4年後の2023年、ついにレコーディングを終え、配信することとなりました。
初披露から4年も経っていますが、未だに正解は分からないし、自分のものにも出来ていないし…歌は本当に難しいなと改めて感じました。
この楽曲の世界観は、宝塚歌劇。
虹組ファイツに加入するまで、宝塚のことはまったくと言っていいほど分からなかったので、監督やファンの方に教えていただき、実際に劇場へ足を運んで観劇もしました。
タイトルの「黒き薔薇の抄」も、宝塚歌劇の男役・春日野八千代さんの著書「白き薔薇の抄」に由来しています。
歌詞の中の私はドラキュラで、ばっさばさと羽根を広げながら、逃げ惑う君に噛みついています。
その内容もあり、この楽曲と同時期に、コウモリの姿をした藤下征の公式マスコットキャラクター「オペレッ太」も誕生しました。
ジャケット写真の撮影は、2020年。
後輩の百地繚が、衣装を提供してくれました。
練習スタジオの片隅で、薔薇を体に巻き付けながら撮影をしたのが懐かしいです。
ホームページの「楽曲一覧(オリジナルソング)」には、作者によるライナーノーツも掲載されていますので、そちらもぜひチェックしてみてください。
http://nijigumi.club/2019/12/11/%e9%bb%92%e3%81%8d%e8%96%94%e8%96%87%e3%81%ae%e6%8a%84/