「本牧サマー・ジャンクション」
この楽曲は、2021年10月にソロ第2弾として監督より提供していただきました。
元々は別の楽曲を作ると伺っていたので、送られてきた時に驚いたのを覚えています。
最初に送られてきた時のタイトルは「本牧DANCE AWAY」でした。
そこからいくつかの変更を経て「本牧サマー・ジャンクション」が完成しました。
歌詞の内容も何度か修正があり、修正をするごとに物語の詳細が明らかになっていくようでとても面白かったです。
監督と歌詞についての考察をしたのも楽しかった思い出です。
歌詞の内容は、紫のカブリオレ(オープンカー)に乗って君を連れさり、岬へ向けて高速道路を走る場面を描いたもの。
藤下のソロ楽曲や藤下が所属しているユニット「朧ZUKIYO」の歌詞には、度々「連れさる」というワードが出てくるのですが、僕と監督の中では「藤下は連れさるのが好きなんだね」ということになっています。
ちなみに歌詞の中にある英文「Don’t cry, there is a dear」は「いい子だから泣かないでおくれ」という意味。
この楽曲のキャッチコピーは「夏、恋、征。」
1988年に発売されたNISSEN「Vinus」という車のCMソングに起用されているため、ラジオCM音源も制作していただきました。
「僕は走る 雨の中でも 高速でも NISSEN Vinus 新登場」
この楽曲のイメージは、池田政典とシティポップ感。
虹組ファイツの楽曲にはあまり無い「間奏」が入っているのも、シティポップ感を出すためだそうです。
ジャケット写真の撮影は、11月。
家族連れがたくさんいる中、都内の公園で行われました。
その時代っぽい格好をして、短足をさらけ出しながら監督に写真を撮られるという恥ずかしくも楽しい1日でした。
初披露は、12月。
三軒茶屋ヘブンスドアで開催された「虹組カルトナイト」という主催のイベントでした。
その時代らしい服装ということで、衣装は母親が若いころに着ていたスーツを母に内緒でお借りしました。
2回目の披露の時にはバックダンサーを入れることになり、九州メンバーの天使こと管谷宙に振り付けを作っていただきました。
本番のステージでは、九州メンバーの三上先輩と永岡先輩にバックダンサーとして一緒に踊っていただきました。
楽曲発表当初は7月21日が発売日だったのですが、実際には2023年12月24日に発売となります。
お楽しみに!
「本牧サマー・ジャンクション」
高速の中 光を越すように
紫色のカブリオレ
君を連れさって行く
振り向きもせず視線は闇の中
その先に何が見えるの
ずっと黙ったまま
二人 本牧サマー・ジャンクション
空から涙が落ちる
無言 本牧サマー・ジャンクション
華奢な手不意にカセットのボリューム絞った
君はまるでMermaid
人見知りのMermaid
窓を叩くダウンポール
その音を聴いてるの?
Don’t cry, there is a dear
You are just like a mermaid!
その横顔があまりにも綺麗すぎて
ココロを盗むよ
渋滞もせずもうすぐ
抜ける距離
ルーフ閉めたこの密室に
静寂の時間
二人 本牧サマー・ジャンクション
交差するヘッドライト
無言 本牧サマー・ジャンクション
少し濡れた髪 そのままじゃ風邪を引く
君はまるでVinus
瞳閉じたVinus
大切な言葉ならここで言わないで
Don’t cry, there is a dear
You are just like a vinus!
もう少しで君が好きな岬が見える
だから泣かないで
本牧サマー・ジャンクション
君から涙が落ちる
ゴメン 本牧サマー・ジャンクション
この雨は今夜もう止まない気がする
君はまるでMermaid
人見知りのMermaid
呼び出したその理由
僕は気付いてる
Don’t cry, there is a dear
You are just like a mermaid!
言いかけたその言葉まだ声にしないで
本牧サマー・ジャンクション