さて今回は切ないコード進行です。
とうとう出ました。
このコード進行を覚えてしまえば、もうほぼ、佐野量子のアルバム曲は完成といってもよいでしょう。
逆循環なんて呼ばれているコード進行なのですが、これ前回やったカノンコードレベルで有能なので
ぜひ、というか絶対覚えましょう。
それでは早速コード進行を見てみましょう。
◆F G Em Am
以上です。
まぁ前回の循環コードにもいろいろな亜種がありましたよね。
この逆循環にもたくさんありますが、本当にいろいろあるのでここでは割愛させていただきます。
この自称音楽評論(ry(2ちゃん世代)がサブドミナントが~
とか意味も知らずに偉そうに語りだす、ファの音。
ドレミファソラシのちょうど真ん中にある音ですよね。
早い話、明るいとも暗いともつかないどっちつかずの音という習性があります。
本来であれば扱いが難しいこちらのコード進行なのですが
1967年、フォーシーズンズのフランキーヴァリーの「君の瞳に恋してる」のヒットにより
一躍市民権を得たと勝手に思ってます。
フォーシーズンズといえばモノマネ王座決定戦でビージーフォーがよくやっていた
「似てるか似てないのかそもそもわからない海外モノマネ」
のスタンダード曲ですが、82年にボーイズタウンギャングがディスコ調で流行らせたこともあり
日本でもかなり馴染みのあるコード進行になりました。
※あやかろうとする皆様
代表曲
夢かもしれない(サビ)/伊藤智恵理
ファンレター(サビ)/岡本舞子
恋にエトセトラ(サビ)/岡本舞子
悲しみよこんにちは(サビ)/斉藤由貴
失恋座(サビ)/守谷香
※あっち方面へ行ってしまわれた守谷香さん
などなど、名曲然としたサビなんかに多いです。
本当にこのコード進行にしてしまえば
とりあえず、なんかいい曲に聞こえるというすさまじいコードです。
しかもカノンとの相性もばっちりなんですよねぇ。
なので私の一推しコードです。
とりあえずサビはFで初めとけ。
頭に入れといて下さい。
さて、ここまで覚えて、やっとコードの話に移ります。
とりあえず、明るい曲はC始まり、切ない曲はF始まりと説明しました。
でも、私勝手に進めてましたけど、そもそもCとかFってのなんなの?
と思う方も大勢いるかと思います。
そこの説明をしたいと思います。
まず、音階というのは
ドレミファソラシド
というのはわかりますよね?
それをコードもあてはめられます。
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
C | D | E | F | G | A | B |
Aから始まってないのが若干ややこしいのですが、それでも
EPについていた発売年の
84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 |
N | I | H | O | R | E | C | D | K |
に比べれば全然楽ですよね。
※もと様の本牧サマージャンクションは88年の7月21日発売というのが分かりますね。
さて、Cはドミソと前説明しましたが、
他のコードも書いてみます。
C | D | E | F | G | A | B |
ドミソ | レファ♯ラ | ミソ♯シ | ファラド | ソシレ | ラド♯ミ | シレ♯ファ♯ |
DとかEとかに思いっきり♯とか出てきてますよね?
一気にやる気なくしますよね。
Bに至っては♯が二つも!
※Bダーッシュ、Bダーッシュ♪みたいな。
ピアノ習ってた人ならわかるかと思いますが、
楽譜の最初に♯やら♭やらたくさん書いてあるのってどう思いました?
見ただけでやる気なくしたもんですよね。
私もです。
※…は?という状況
ピアノって黒い鍵盤ありますよね。
♯というのはまさにその黒い鍵盤を弾けという意味なのですが、
はっきり言って邪魔ですよね????
曲作りにそんな♯とか考えたくないですよね?
ここは思い切って♯を全部取っ払ってみましょう。
そうするとこんな感じになります。
C | Dm | Em | F | G | Am | Bdim |
ドミソ | レファラ | ミソシ | ファラド | ソシレ | ラドミ | シレファ |
上のコードの表示自体はややこしくなりましたが、下はなんて見やすいんでしょう!
mというのが出てきますが、これって意味的には真ん中の音を半音下げたコードになります。
そんなわけで♯を半音下げて黒い鍵盤をなくしたのでmという表記になります。
ピアノ弾く人は試してもらいたいんですけど
全ての音がドミソを弾く手の形で弾けることお気づきでしょうか。
つまりドミソが弾ければあとは手をそのまま移動させれば佐野量子のアルバムレベルの曲なら作れるんですよね。
ただちょっと気になるのありますよね?
B!!あなたよ!!
Bに至ってはもともとが♯を二つも使うという、ちょっと理解不可能のコードなので
二つともシャープを消したら、Bdimなんてさっぱりわけのわからないコードになってしまいました(ぴえん)
なのでこの際コード進行からはBは退場して頂きましょう。
はっきりいうと明るい曲と切ない曲にBは使いません。
暗い曲の時には使うこともあるのですが、慣れるまでは全然使わなくて結構です。
まぁでも使わないといけない状況もあるので、前回暗い曲はちょっと難しいと説明したのです。
B…!あなたのせいで!!!
さて、先ほど♯を消してできたコードですが
これ今までのレッスンで出てきたコードだけなのお気づきでしょうか
◆C Am F G
◆C G Am Em F C Dm G(ベースは省略)
◆F G Em Am
つまり曲作り初心者において、♯はまったく使わずに曲は作れるんですねぇ。
そして3つのコード進行、そして指の形が同じ6個のコードだけ(Bはごめんなさい)で作れるんですねぇ。
ひとつの指の形さえ覚えれば曲なんて作れるんですよ?
簡単に思えてきたでしょう?
さて、ここにきて
次回は一番難しい
暗い曲
についてです。
頑張りましょう。