それでは今回は明るいコード進行についてもう少し勉強していきましょう。
アイドルポップスにおいて、この明るい曲=C始まりの曲というのは本当に多いです。
それでは覚えておくべきコード進行を書いていきます。
◆パターンA C Am F G(循環コード)
◆パターンB C G/B Am Em/G F C/E Dm G(カノンコード)
こんな所でしょうか。本当は当然もっといろいろあるのですが(クリシェとか)
まぁ、目指すは佐野量子のアルバム曲ですからね。
そんなめんどくさいコードは置いといて
以上の二つを覚えれば明るい曲はとりあえず大丈夫です。
まずはパターンAです。
このC Am F Gというコード進行。
俗に循環コードなんて呼ばれてたりしますが
作曲において一番ポピュラーというか基本となるコード進行です。
60年代にめちゃくちゃ流行ったので現在はいささか古臭いという難点があります。
なので最近ではAmの代わりにEmなどを当てたり、Fの代わりにDmを当てる場合も多いですが、
同じコード進行の仲間とみて問題ないです。
なので
C Am F G
C Em F G
C Am Dm G
C Em Dm G
は同じ扱いで大丈夫です。これは後々実際にメロディを入れる時にどのコードがいいのか考えればいいです。
私が一番好きな循環コードはC C/E F Gですし。
基本はC Am F Gのコード覚えてれば大丈夫。
代表曲
バレンタイン・キッス(Aメロ・サビ)/国生さゆり
夏を待てない(サビ)/国生さゆり
-3℃(Aメロ)/ゆうゆ
男のコになりたい/酒井法子
等々。曲を知ってる方なら、なんとなく元気になるような明るい楽曲って感じしませんか?
バレンタインキッスと-3℃は狙ってのオールディーズ路線の楽曲なので
このコード進行なのは納得ですね。
さてパターンBですが、
急に「/」とかいう文字が出てきて一気にやる気なくしますよね。
でも実はこれ単純で、
G/BというのはGのコードですが、ベースはBと弾いてくれ
つまり/の右側はベース音です。
本来Gのコードはソシレなのですが、このベース指定がある場合はシレソという事になります。
つまりパターンBはコードで見たらわけがわからないですがよーく見るとベースが
ドシラソファミレソ
とドからどんどん下げていくだけです
※最後ソ(G)やんけとか思われるでしょうが、最後に説明します。
俗にいうカノンコードというやつですね。
めちゃくちゃ有能なコード進行です。
これはパターンAと違って、
カノンという名前から分かる通りな元はクラシックで使われていたコード進行です。
聴いたことありますよね?
※私は中学の合唱祭の課題曲が遠い日の歌でした。
なので、パターンAに比べると、明るい中にもロマンティックな要素を含んだコード進行になりますね。
代表曲
恋にエトセトラ(Aメロ)/岡本舞子
悲しみよこんにちは(Aメロ)/斉藤由貴
夏の短編(Aメロ)/渡辺満里奈
HeartBeat聴かせて(Aメロ)/八木さおり
さよならだけどさよならじゃない(サビ)/やまだかつてないWink
すばらしいですね!しかも全部名曲!
なんで舞子のデビュー曲に恋にエトセトラもってこなかったのかいまだに謎です。
そのせいで舞子はアイドルとしてはいまいちB級の…
話が脱線しました。
例ではAメロばかりですが、90年代に入るとビーイング界隈がカノンサビをめちゃくちゃ使ってたので、
もちろんサビにも使えます。
眠れない夜を抱いて(サビ)/ZARD
負けないで(サビ)/ZARD
等々。ビーイング系はほんとどこかしらでカノン入れてる感じはしますね。
前、秋山香さんが新曲を聴かせてくれましたが、
もうサビはカノンだし、タイトルはたしか「君を応援しているよ」だし、
なんなんでしょうね。今度はビーイングへ何かしらの爪痕でも残したいのでしょうか。
そういえば、昔、なんか変な人に
ZARDの負けないでのカラオケで岡本真夜のTOMORROWが歌える!
となにやら俺は音楽に詳しいんだゼみたいな感じで自慢された事があるんですが、
同じカノンコードなのであたりまえです。
なんなら恋にエトセトラのAメロでどっちも歌えます。
それほどカノンコードは有能なんですよね。
さてさて、明るいコード進行はこんなもんでしょうか。
イメージとしては、
元気でかわいい楽曲⇒パターンA
少しメルヘンチックで前向きな楽曲⇒パターンB
といった感じ。
ただ、実はパターンAのコードってのはパターンBをさらに単純化させたコードなのです。
なので、パターンAの方がコード的には簡単ですが、
メロディとしては「単純、かつ覚えやすいメロディ特化型」なので
パターンBよりメロディ作るのは難しいです。
なので、実際作曲を始めたい場合はカノンの方が10倍くらい楽です。
困ったときにはカノンコード
頭入れといて下さい。
言い忘れてましたが。どっちのコードもGで終わらせているのわかりますか?
これも実はけっこう大切で、基本的には
Aメロ、Bメロ、サビ すべてはだいたいGで締めるという制約があります。
※もちろん例外はありますが
ドミナントが~とか音楽かじってる自称音楽評論家達はドヤ顔でやってくるでしょうが
ほんとそんな謎の横文字どうでもいいです。
ああいう人たちには「この楽曲はシティポップだー」だの「いやこれはラグジュアリー歌謡がー」とか
どこか私の目の届かない所でやってて下さい。
とりあえず、明るい楽曲はGで終わらせとけ。という事だけ頭入れとけば大丈夫です。
締める時にはだいたいGで終わらせておけ。
頭入れといて下さい。
さぁ次回は暗いコード進行…と行きたいところですが、実は暗い曲は難しいので切ないコード進行行ってみましょう!