さぁいよいよ始まりました田中守の作曲講座です。
頑張って下さい。
最後まで読めば佐野量子のアルバム曲くらいならすぐ作れるかとおもいます。
さて、作曲といっても一体どこから始めればよいのか?
いきなりメロディを作れ!とか言われてもハードルが高いですよね?
なのでまずは
コード進行
から覚えてしまうのがおすすめです。
コード進行というのが曲を明るくも暗くも切なくも、おしゃれにもダサくもしてしまう
曲を構成する上でとても重要なものになっています。
楽譜の上によくCだのGmだのDm7-5だのBe-2だの載ってますよね?
それをコードといいます。
※Be-2は伊代ちゃんのバックダンサーでしたね。コードじゃありませんでした。
コードというのは、基本の考えは「3つの音を同時に鳴らした音」です。
ちなみにCはドミソの3つを同時に鳴らした音です。
それではコード進行とは何か?
例えば先ほどCというコードを説明しましたよね。
実はポップスにおいて、Cの次に来るコードってのはある程度決まってるんです。
その一連の流れをコード進行といいます。
実際に聞いてみましょう
このようなメロディがあるとします。
ドソソドソソ
だけなのでこれがどんな曲かはまだ分からないですよね?
音楽かじってる人ならば、コード的にはCなので、明るい曲なのかな?
くらいには感じるでしょう。
もちろんメロディ的にはそれで正解なのですが、
3つほど有名なコード進行を付けてみたのできいてみてください。
Aパターン
Bパターン
Cパターン
同じメロディなのに全く違う曲に聞こえませんか?
これがコード進行のマジックです。
ただのドとソという二音をイメージ事変えてしまうのです。
Aの曲は明るく聞こえませんか?
Bの曲は暗く聞こえませんか?
Cの曲は切なく聞こえませんか?
ポップスにおいてコード進行というのはかなりがんじがらめな制約の元作られます。
逆に言えばそのがんじがらめな制約さえ覚えてしまえばだれでも作れるようになります。
※まぁ、でもそれだけはダメなんですけどね。佐野量子のアルバム曲くらいなら…
極論から言ってしまえば、ポップスというのは
明るい曲
暗い曲
切ない曲
の3パターンしかないんです。
実際には当然これよりかはあるのですが、
アイドルポップスはこの3パターンだけ知ってれば作れるという事です。
その明るさやら暗さを決めるのはコード進行の最初のコードになります。
それがこちら。
C始まり⇒明るい曲
Am始まり⇒暗い曲
F始まり⇒切ない曲
になります。
ちなみに先ほどのコード進行を書いてみると
◆Aパターン C始まり⇒明るい曲
C Am F G
◆Bパターン Am始まり⇒暗い曲
Am F G C
◆Cパターン F始まり⇒切ない曲
F G Em Am
ほら、最初の音で決まってきますよね?
ポップスってよくAメロ Bメロ サビの構成じゃないですが。
なので、
◆切ない中にも明るい感じにしたい場合は
Aメロ C始まり
Bメロ F始まり
サビ C始まり
例)夏の短編/渡辺満里奈
◆明るい中にもちょっと暗い感じにしたいな
Aメロ C始まり
Bメロ Am始まり
サビ C始まり
例)Heart Beat聴かせて/八木さおり
◆明るい中にも、ちょっとサビは悲しい感じにしたいな
Aメロ C始まり
Bメロ F始まり
サビ Am始まり
例)ゆらゆら/岡本南
このように構成事に、3パターンのどれかで決めてしまえば割とすぐにイメージできたりします。
それにしてても、なんでだんだんマイナーなアイドルになっていったんでしょうかね。
岡本南に関しては、実はドラマに出ていたらしくて私の母ですら名前を知っていたのも驚きですが。
実は3曲とも80年代アイドルを語る上で欠かせない岸正之先生が作曲をしています。
この先生、本当に王道のコード進行で名曲を次々に書いてしまう天才なんですよね。
岸正之先生を神とあがめ、この作曲講座は続きます。
こんなところで岸先生が祭り上げられてるとは本人も知りませんでしょうが、お許し下さい。
ちなみに
私も虹組だけでも今までたくさんの曲を書いてきましたが
100%が3つのパターンのどれかです。
ちなみに虹組に初めて作った恋愛Debut!始めましたは
Aメロ C始まり
Bメロ F始まり
サビ C始まり
ですね。夏の短編と同じパターンですが、全然違う曲に聞こえますよね?
あくまでどちらもC始まりのサビで明るい楽曲なのは間違いないのですが、進行が満里奈と虹組では違うんですよね。
それでは次回はその辺りもう少し細かく勉強していきましょう。